まやのうたたかな日常
 
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2008年4月を表示

硫酸って怖い・・・・

三酸化硫黄 (SO3) を水と反応させて得られる、やや粘性のある酸性の液体である。水に溶かすと発熱するが、意外なことに氷と混ぜると逆に寒剤になる。塩酸などとは異なり不揮発性であるため、濃度の低い硫酸であっても水分が蒸発すると濃縮されるので危険である。

硫酸の性質は濃度と温度によって大きく異なる。濃度の低い硫酸(質量パーセント濃度が約 90% 未満)を希硫酸(きりゅうさん)という。希硫酸は強酸性だが酸化力や脱水作用はない。濃度の高い硫酸(質量パーセント濃度が約 90% 以上)を濃硫酸(のうりゅうさん)という。濃硫酸は酸としての性質は実は弱い(ほとんど電離しないため)。そのかわり吸湿性と強い脱水作用があり、有機化合物から水素と酸素を水分子の形で引き抜く。硫酸が皮膚に付くと火傷を起こすのは、この脱水作用と発熱のためである。おもに工業用品、医薬品、肥料、爆薬などの製造や、電池の電解液に用いる。濃硝酸と濃硫酸を混合した混酸は、有機物とニトロ化反応を起こす。

濃硫酸を加熱したものを熱濃硫酸(ねつのうりゅうさん)という。290 ℃以上では濃硫酸は水と三酸化硫黄に分解し、三酸化硫黄は酸化力を持つ。そのため熱濃硫酸には強い酸化力があり、酸化剤として用いられる。イオン化傾向の小さい銅や銀とも反応する。また炭素のような非金属とも反応する。有機物とスルホン化反応を起こす(ただし発煙硫酸を使う方法のほうが一般的である)。

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4月4日(金)19:17 | トラックバック(0) | コメント(0) | 育児 | 管理


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